渡辺史統のホームページ

1.商工会を取り巻く、最近の状況

平成10年8月17日と平成10年9月24日の日本海新聞「潮流」に下記2題のテーマで商工会を取巻く環境並びにジャスコの進出と米子市の商業について掲載していただく機会を得ましたので報告いたします。
平成10年8月17日「商工業振興と商工指導団体の使命」
平成10年9月24日「大型店の進出とまちづくり」

2.平成10年7月 全国商工会連合会主催のヨーロッパの街づくり視察研修に参加する機会を得ましたので、その報告をいたたします。

イギリス ロンドン
研 修
 イギリスでは、環境・運輸・地域省でイングランドでの街づくりと、商店に対する政策等の研修をさせていただきました。
 研修内容の議事録は、リンクのとおりです。
ホテル FORUM HOTEL LONDON
 ホテルの部屋にはクーラーはなく、扇風機がある。夜寝ていて暑くなったので、窓から冷風を呼び込むためドアーを開けて空気を廊下に送風してしのいだ。
ホテルは24階建てで周辺の建物より抜きん出て高い。階数の数え方は、地面が0階で、2階から1階と数える。研修に行った環境交通地域省の建物は、ガラスが多用された近代的建物。
建 物
 茶色が多く、古典的で、5階程度で統一。特に規制している分けではない。
 ガイドの方が家を買う時、土地の面積は幾らかと尋ねたが、確たる回答がなかったので、メジャーで自分で土地の長さを計ったら、そんなことをする者はいないと言われた。この家は、3LDKで部屋も奇麗で、これだけの庭が付いているのだから、この家は幾らです、との価格の決め方。価格は、大体、日本と同じぐらい。
家の窓に、花が飾ってあり、町中にも、街灯などに、花が飾ってある。
交 通
 日本と同様に、右側通行。道路は狭く、主要道路は左折禁止。信号機が下から出ている。ちょっとした交差点では信号機の手前に、黄色で「く」の字が続くマークがあり、追い越し禁止となっている。高速道路は無料。ガソリン代は、170円/L。
 自転車が車道をゆうゆうと走り、車が追い越せなくても平気で走る。駐車場がなく、道路の前を市等から借りて駐車する。ブライトという町は車で入れない。
気 候
 少し暗めで、ぱらぱらと雨が降る程度。若者はTシャツで軽装、中年以上は長袖で秋の装い。緯度が樺太ぐらいの北緯であり、サマータイムもあり、10時にならないと暗くならない。
食 事
 牛肉中心。これにジャガイモ、ビーンズが日常。ニンジンがつけばご馳走。
イギリスは、日本の北方、樺太の位置にあり、平野が広いが、寒いので野菜の種類が少ない。多くが輸入である。もう一つの名物が、ドーバー舌平目。油こってりで、美味しさを損ねている。イギリス人の食生活は貧しい。アングロサクソンは東洋人と比較すれば味覚が1/2。
ヨーロッパでは水が飲めないというが、イギリスだけは全く飲めない。
 ロンドンの中心部では、結構お店はある。イギリスでは、大手チェーンのブランドを付けた店が多い。コンビニ的な店には、寿司・レトルトのカレーに弁当がある。
観 光
 テムズ川の周辺他、多数見るべきものはあるが、今回は遠くから見るだけ。
消費税 14.5%(内税)
通貨交換率 1£(ポンド)=約240円
地 形
 イングランド地方には、山がない。一面丘陵地。水は悪い。
その他
 イギリス人は田舎の生活に憧れている。イングランドには山がない。
 大型農業大地主制協同組合の発祥の地。
 ヨーロッパ全体で、電話はクレジットカードでかけられ、便利がよい。ホテルの電話を利用すれば、非常に高くつく。

ミルトンキーンズ
研 修
 ミルトンキーンズでは、シティーセンターでニュータウン建設について学びました。
 研修内容は、リンクのとおりです。
町の印象
 どこにどれだけ家があるのかわからない。木より高い建物はないと言うほど、木が多くて家が見えない。信号が全くなく、交差点は中央に植え込みがあり、ロータリー式になっている。道路はクロスするので、1km毎にスピードを自然に落とす。30年経っても開発が続き、今でもニュータウンである。

バーミンガム
研 修
バーミンガムではアイコン・ギャラリーで、都市の再開発について説明を受けました。
 研修内容議事録は、リンクのとおりです。
町の印象
 本年5月に、バーミンガム・サミットがあった。ホテルから、会議会場まで隣り合った建物に陸橋が架かっていたが、各国の首相はデモンストレーションに道路を歩いた。


スイス ルチェルン
研 修
 ルツェルンでは、建築家のタストレル氏に街を案内していただきながら説明を受け、バンホフ・ショッピングセンター他の視察を行いました。
 説明内容は、おおよそリンクのとおりです。
ホテル LUZERNERHOF HOTEL
 やはり部屋にクーラーはない。スイスは観光立国であり町がきれいであるばかりでなく、ホテルでは枕銭は原則として無料。
建 物
 中世よりの建物を大切に修復して使用している。中心より少し離れれば、建物が小さくなる。4件で1棟のように建物の規模が小さい。各建物には、シェルターがあり、作らなければ建築許可が取れない。家を建てる前には、建てる位置に棒を建ててこの位置にこの程度の建物を建てると示して許可を待つ。各家の地下は、10〜17千LITTERの灯油タンクがあり、他人に見える所には置けない。洗濯は、60℃お湯で洗い、洗剤を多くは使わない。公共の施設、各種の施設を併設する事により、人が動き回らなくても済むように計画。駅の建物の中に、職業学校と銀行員のための学校があり、地下にはショッピングセンター街がある。窓ガラスは2重。
交 通
 路面電車が多く走っている。高速道路は、乗用車1台4,000円/年で、車は奇麗にしている。汚いと、誰かが文句を言う。イギリスからスイスまでは、イングランド航空であったが、機体は非常に汚い。スイスからオランダへはスイス航空で、機体が非常に奇麗で、座席にクレジットカードが利用できる電話がついている。
気 候
 380m程度の高地。山肌は、補助金を出して草刈りをさせている。
食 事
 イギリスよりはいいが、良い方ではない。日本食の店もある。
 駅地下に集積があり、旧市街地に集中。
観 光
 ピラトス登山。行きはケーブル2本が゜連携して一気に昇り、帰りは最大傾斜58°の登山電車。霧がかかり、見晴らしは良くなかった。カレンダーの写真で見た風景だ。アイベックスが急な山肌にいた。屋根のついてカペル橋に花が掛けてあり、川の落差で発電をしていて、発電設備は全く分からないよう地下に埋めてある。冷暖房用に池の水を利用しても、給水をした時よりも、排水する時の方が奇麗でなければ流せない。地元の観光地では、日曜日でも、非常に車が少ない。山でもハエはいても蚊はいない。山の傾斜地の草は、補助金が出ているからきれいに刈ってある。
消費税6%(内税)
通貨交換率 1SFr(スイスフラン)=約108円
その他
 中型犬以上の犬を飼う人は、毎日1.5H以上の散歩が義務づけられている。躾がきちんとされていて、むやみに吠える事はない。りんご・桃等果物はそのままでかぶりつく。

オランダ アムステルダム
研 修
 アムステルダムでの研修は市の南教会で、市の住宅政策について説明を受け、街の視察をしました。
 研修をした内容の議事録は、リンクのとおりです。
ホテルSWISSOTEL AMSTERDAM ASCOT
 スイスホテルは市の中心地のビルの一つ。窓からは隣のビルの窓がある。はじめて部屋にクーラーがある。
建 物
 建物は7種類のパターンがあるというが、私達から見れば区別が付かない。全般的に黒又は暗い色の建物。研修を受けた南教会のトイレは、便器の位置が非常に高く、背伸びしなければ使えない。
交 通
 自転車道が道路の縁にある。交通大臣の女性の家が、自転車屋であったので、ここまで整備できたそうだ。町を至る所で運河が分断していて、大きな運河を超える渡し舟は無料。
環 境
 人種のるつぼで、治安は悪い。街を1人では歩かないよう、お願いされる。特定の地域で、麻薬を許している。世界GAY大会がアムステルダムで開催される。
食 事
 やっぱり美味しいとは言えない。
 夜、グループで、町を見に歩いた。日本の新聞で、和歌山のカレー毒物事件を知る。人種のルツボであり、各種の情報はあるようだ。
観 光
 宝石の加工所に行ったら、詳しく宝石のランクについて説明をしてくれた。面白半分で、飾り窓に行った。白昼、女性が下着姿で、窓から通行人を見ている。東洋系・黒人も少々はいる。
空港についてびっくりしたのは、5人程の軍人の中に女性が1人いて警戒をしていたが、自動小銃をもっていた。治安は悪い町である。観光客は絶対に1人では歩かないようにと現地ガイドに言われる。又公共の場では荷物から手を放さないように注意を受ける。アンネの家の見学者が列を作って入場を待っているが、ここ専門のスリがいるそうだ。
通貨交換率 1Dfl(ギルデー)=約75円 両替所は多い。
通信(公衆電話)
 公衆電話の多くは、クレジットカードが使える。その他 ホテルの前で、パントマイムを行っているピエロがいた。
 サミットが開かれた時、会場まで自転車で行こうと各国の首相に自転車が提供されたが、歳の若い首相は競争したが、ロートルは悠々と歩いた。

フランス パリ
研 修
 バリでは、新凱旋門といわれているフランス建設省で、主として大型小売店について研修を受けました。
 研修内容の議事録は、リンクのとおりです。
ホテル HOTEL CONCORDE LA FAYETTE
 入口の鍵が機械式であり、間違えて入室出来なかった。部屋にクーラーがある。窓からの見晴らしも良い。
建 物
 通りに面して、5〜7階建ての建物。1階が店舗で上が住宅。日本で言うマンションの区分所有。裕福がどうかは、家の中を見ないと分からない。フランス建設省の建物・新凱旋門周辺には、高層建物がある地域である。この広場には、ミロの彫刻が飾られている。隣接して、ショッピングセンターもある。
交 通
 道路は比較的広く、主要道には側道がある。駐車出来るところはどこでも駐車する。一種の不法駐車であるが、とがめられない。幹線道路と間道を隔てる緑地にガソリンスタンドがあり、日本のイメージと極めて違う。
 交差点を曲がる時、日本では中心の内側を通るが、外側を迂回し、直進者が通るので、直角方向の信号が青になってから曲がって進む。
 オランダからフランスまでは、特急列車であったが、奇麗で快適。昼食が出た。
気 候
 地中海側は温暖だが、パリはイギリスと同様。
食 事
 世界中からの観光客が多いので、多様な食事が出来るが、一般の物は、他のヨーロッパと同様。
 比較的多い。中心部には、世界的ブランドの店の本店がある。
観 光
 駅にはジプシーがいて、お金をねだる。エッフェル塔の入り口で、男児が破れたアコーデオンを弾いて、お金を恵んでもらっている。公共の場では、トイレが有料。ルーブル美術館・オルセー美術館他、見るところは多い。ルーブル美術館だけでも、325千点の作品が展示してあり、見るだけで何日もかかる。ミロのビーナスは、低い囲いがあるだけで、手で触っても見られるし、大部分の絵画もガラス越しでなく展示してある。ガラス越しで見るのは、モナリザと宝石を散りばめた冠程度であった。その他教会等史跡は多いが、凱旋門からの12方向から道が集結している風景は圧巻である。ブローニュの森は、深く入れば迷うほどだそうだが、人が少ないから余計にそうなるのかもしれない。カフェのテラスでは、夜遅くまで話し込む姿が珍しくない。
税 消費税15%(内税)
通貨交換率 10,000円=384フラン(1フラン=26円)
その他
 フランスでは、約束の時間の前に行く事は失礼に当たるそうだ。

リス・オランジェス
研 修
 リス・オランジェスでの研修は、市の分館で助役に市の街づくりについて説明を受け、街の視察をしました。
 研修内容議事録は、リンクのとおりです。
 ミルトンキーズのように新しく開発された町ではないが、町全体が極めて整っているとの印象である。市役所の建物も、日吉津の役場よりも小さく簡素である。民家も、こじんまりした簡素な家であるが、とても素敵に見える。